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2008年12月15日 (月)

小児がんのこども。しゅんしゅんのお話し

心理カウンセラー衛藤信之先生の講演を聞いて胸を打たれました。

以下は、そのH/Pからの抜粋です。

しゅんしゅんのお話し。

昼間の小児病棟はとてもにぎやかです。とても小児がんで苦しんでいる子供たちの病棟とは思えないくらい。そして小児病棟には絶対守らなければならないルールがあります。

「親は絶対に病室で泣いてはいけない。」

子供が寝静まると、両親たちが顔を枕に押し付けて、声を押し殺して泣くのだそうです。

痛い思いをさせてごめんね。苦しいよね。あんな痛い注射を打つなんてつらいよね。

目の前で病魔に苦しむ幼いわが子の苦しみを、できれば親の自分たちが変わってあげたい。塗炭の苦しみこういうことをいうのでしょう。

「しゅんしゅん」というひとりの男の子がいました。しゅんしゅんは目の裏側、脳の前頭葉の部分にできるガンで、摘出がふかのうでした。放射線治療も間に合わず、とうとう目が変形してしまいました。

親は夕方になるとカーテンを閉めます。反射してしゅんしゅんの顔が写らないようにするためです。部屋の中のありとあらゆる鏡は撤去しています。せれでもある日看護婦さんが持っている手鏡を見つけたしゅんしゅんは、その手鏡で自分の変形した目を見てしまいます。看護婦さんもうっかりしていたのでしょう。でもしゅんしゅんはにっこり笑って看護婦さんにこう言ったそうです。ありがとう。でもこの鏡を見てしまったことはママには内緒にしてね。なんという、けなげな子でしょうか。自分の顔を見たショックよりも親の気持ちを思いやるのです。

ある日、いつもは聞き分けのいいしゅんしゅんが、お母さんに何度も何度もぐずったそうです。

ねぇ、ママ。僕の病気は治るの?僕は大人になってお巡りさんになりたいよ。なれるよね?

「僕、おとなになりたい!」

そう言って泣いた翌日、彼は天使になりました。しゅんしゅんは自分の最後を魂のどこかで感じ取っていたのかもしれません。両親の慟哭、嘆き悲しみようは尋常ではなかったそうです。人一倍やさしかったあの子がなぜこんなに苦しんで死ななければならなかったのかと。わが子に先立たれる親の悲しみほど辛いものはないでしょう。

しゅんしゅんは大人になるのが夢でした。

私たちは労せずして、しゅんしゅんのなりたかった大人になっています。でもせっかくの人生を大切に生きているでしょうか?人からしてもらうことを当然のようにして受け取り、不平や不満を口にしては、感謝の気持ちも表さないでいて、私は満たされない、つまらない、死にたい、という人がなんと多いことか。

今生きていること、おいしいご飯が食べられること、愛する家族といられること、仕事があること、友人がいること、健康で一日無事に過ごせること。

全てが奇跡のようにありがたいことなのです。

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