会長は何をすべきか
ジャパンサービスも創業より11年目を迎えた。企業の寿命も30年とか10年とかいろいろ言われるが、いずれにしても節目の歳である。
私も会社を引き継いで5年目を迎えるがこの間、父である会長にはたくさんの迷惑をかけてしまった。
「約束事を平気でやぶる。」
「言ってることがころころ変わる。」
「好き嫌いが激しく、たとえ頑張っていても気に入らぬ奴は認めようとしない。」
「とにかく人任せにできない、骨のある奴が育たないし右ならへの人間ばかりできる。」
「決断を下さない。あいまいに物事を収める。」
父の考えは私にはどれも理解できないものばかりだった。
会長には、自分ひとりからくさびを打ち込んでこの事業を育てあげてきたという自負がある。そして、全ての社員を自分が入社させてやったという気持ちが強く”自分ならこうやる、やってきた”というものがあるだけに私がやることが気に入らなくてしかたない。社員が私になびくのも面白くない。
正直とてもやりずらく、取引先を前にして意見の相違が起こることも日常化していた。
私が社長交代を申し出たとき、会長には、ゼロから出発した企業が生き残ってく為には
第一に資金調達ができなければ企業は倒産すること。
第二に人材に恵まれない限り”ガンバリズム”には限界があること。
第三に開発、開拓をおろそかにして同じ事をいつまでもやっていると時代に取り残されること。
以上の三点を力説した。やれるものならやってみろとばかりにあっさり社長就任を認めたのにはいささか、拍子抜けしてしまったが…
私は事業を承継するというよりは、いかに脱皮させるかに力点をおいた。風当たりも相当きつかった。私にはそれをやり遂げる意思以外には何も持ち合わせていなかったから…
私と同じく、会長に就任して5年父はどのように変わったのだろう。
これまでの役割が無くなった今、毎日が日曜日でその楽しみが苦にならぬよう現場の仕事を切らさないようしている。
お願いしたいことは、会長は外を受け持ち冠婚葬祭や同業者とのお付き合いを一手に引き受けてもらうことだ。
また年齢のいった今、以前本で読んだ「三かく」を実践していただきたい。
恥をかく…思い切っていろいろなことにチャレンジすること。
汗をかく…一万歩も結構なら、階段を歩くのもよい。
ものをかく…俳句、随筆、日記、絵。とにかく手を使い、頭を動かすこと。
佐藤一斎さんの「言志四録」に、「壮にして学べば老いて衰えず、老いてなお学べば死すとも朽ちず」という言葉を実践していただきたい。
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コメント
コメントの返信が乗っているとは思いもしませんでした。コメントしなくとも、楽しく見せて頂いてますので。息子さんの成長が楽しみです。
投稿: | 2009年1月18日 (日) 23時09分