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2009年2月17日 (火)

米村 孝郎 ~ 小学校編2

小学校に入って、仲良く遊んだ友人の佐藤君。

佐藤君のお父さんは、網走に3つしかない劇場(映画館)のオーナーだった。

佐藤君のおかげで、小学校入学して間もない僕が親の同伴なしに映画館で映画を自由に見ることが出来た。僕は熱狂的なブルース・リーファンだった。公開された映画はほとんど全て佐藤君のおかげで見ることが出来た。

映写室にもよく連れて行ってくれた。映写室の小窓から大人向けの映画を背伸びしながら二人でのぞいた記憶がある。妙に楽しかった。意味無くふたりでゲラゲラ笑いあってた。

大人になって「ニューシネマ・パラダイス」という映画を見たとき鮮やかにこの時の記憶が蘇った。映画好きの方ならノスタルジックなこの作品を是非一度みてもらいたい。

佐藤君の家の土間には過去に上映された映画のポスターや看板が所狭しと置かれていた。僕はそれを見ているだけでいつもドキドキしていた。

佐藤君が凄いのはそれだけではない。その当時、僕は「電話機」は大人が使うものと決め付けており、その神聖な黒い塊を気安く子供が触ってはいけないと信じ込んでいた。ある日、佐藤君はおもむろに神聖な黒い塊に手を伸ばすと「これ、知ってる?」と117をダイヤルし時報を聞かせてくれた。原始人が文明に触れたときの感動とはこんなものなのだろうか?僕の興奮は頂点を極めた。

僕の中で、佐藤君は神だった…

大人びていた佐藤君にはこの他にもいろいろなことを教えてもらっていたが、小学2年の学年末を待たずに僕は転校しなければならなくなってしまった。

小さな同じ町での転校なので、今生の別れではないのに悲しくて号泣した。

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