先日、破綻した企業の再生を手がけているという経営コンサルタントの方にお会いした。
私は以前、営業の先輩に”営業に携わる者に政治と宗教の話は不要”と教えられ今でもそれを守るように心がけている。
ところがこの経営コンサルタント、相当政治の話が好きならしく歴代首相の大罪を延々と語り始めた。
政治がこの国をダメにしたらしい。
出口の見えない構造不況といわれてしばらくたつが、大罪を犯しているのは政治家だけなのだろうか?
この不況が生み出したもの、リストラ、リエンジニアリング、外部委託、外部調達…
批判的に言われる側面もあるが企業が再生を果たすため編み出されたテクニックはモラルの低いものだけニュースとなり世の批判をあびている。
バブル期に贅肉だらけになった企業のからだは自社の経営資源をより活性化させ本業分野に集中させることによって本来の姿に近づいてきた。
本業以外の分野は専門の会社に、部門ごと外部委託するのが常識となりつつある昨今北海道の企業ははたしてどうであろうか?
企業再生を手がけるこの経営コンサルタントの意見はこうだ…
”私はクライアントに外部委託は自社の儲けを妨げるので止めるよう指導している。”
あまりに自信に満ちた言い方をするので言葉を失ってしまった。
机上の数値(損得)でしか企業を見れない彼の感覚はスーパーにお買い物に行く主婦の感覚とどこか似ているよう気がした。
経営資源を有効に生かすことは単純に無駄を省くことではない。リストラの言葉のイメージが悪くなっているのもこういう人間が世にたくさんいるからなのかと思わざるを得ない。
企業内で分散されたエネルギーをひとつの方向に集約させていくのが経営者の仕事であると認識している。
当たり前のことは当たり前にやられていると常識的に信じたいのはわかるが、はたしてその通りなのか?
当たり前の事を当たり前にやらない企業や経営者、従業員は淘汰される。いつの日か…
生き残った企業は本業回帰をさらに進め、私たちのような零細企業は下請け企業から脱して依頼主にとっての真のパートナーとなるための進化のプロセスがこの不況なのだと考えています。
損得だけで企業を見ると、大切なお客様へのサービスはどんどん低下し信頼の置けない企業に生まれ変わってしまいます。
経費の考え方しだいで経営資源を腐らせるのも蘇らせることも可能なのではないでしょうか?
そぎ落とすだけで会社がうまく機能するなら、松下幸之助の本が今でもバイブルとされていることに矛盾を感じてしまいます。
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